前記事に、こう書いてあります。
「…あくまで「リハーサル」である日曜日には,実はいくら努力をしても絶対に完璧なショウは完成しません。なぜなら,そこには大事な大事な最後のメンバーが欠けているからです。 「The last piece」ーそれは,他の誰でもない観客の皆さん。」
この言葉を思い起こさせる、お客様との素敵な「出会い」(「再会」という言葉の方が、より適切かもしれません)が関西大会の当日にありました。 会場を見学してから練習に戻る際、ひとりのご婦人が私たちに声をかけてくださいました。
「わたしのこと、おぼえてる!?」
−「もちろんです!」 8月27日に出演した「枚方まつり」に遊びにいらっしゃった女性でした。 その方は、Jokersはもちろん、マーチングをご覧になったことすら初めてとのことでしたが、私たちのパレードに興味を持たれて、演奏終了後、声をかけてくださったのです。 加えて、関西大会のことをお話すると、「わかった!行くわ」とおっしゃいました。
そして当日。本当に来てくださったことに、メンバーは大興奮。 本番を前にして大いに励まされました。
「お客様に喜んでもらいたい」
それはメンバー全員が共有する願いです。 しかし、実のところ、喜びが大きいのは、このように暖かいお客様に出会えたわれわれの方ではないか、と思います。 いただいた声援のおかげで、Jokersは来る12月20日の第43回マーチングバンド全国大会への切符を手にすることができました。 与えられた機会をしっかりと享受し、より大きな喜びを お客様と共有するために、Jokersは歩き続けます。
最後になりましたが、当日応援に来てくださった家族、友人、そして、名前も存じ上げませんが、暖かく素晴らしい観客の皆様。 勇気、元気、感動を、ありがとうございました。
番外編 / A day with Jokers 〜関西大会編〜
11月3日ー快晴。第37回マーチングバンド関西大会当日。 ここ数日の寒さは影を潜め、じんわり汗ばむようなカンカン照りです。 わたしたちJokersは、「舞洲アリーナ」改め「府民共済スーパーアリーナ」に集合しました。 トラックに積んだ楽器・小道具類を下ろし、組み立てます。
そのあと、いつもの練習のように、 朝のストレッチ、ベーシックに取り組みます。
実際に動いて確認するスペースがないので、音楽の部分を集中的に確認します。
こまかく、厳密に、正確に、何度も… このこだわりこそ、お客様にアピールしたい部分です。
みんな大好きなお昼ご飯。 こころなしか、リラックスした表情のなかにも緊張の色が見えます。 我らが隊長は悠然とサンドイッチを頬張っていらっしゃいます。(テーブルはショウのために作った小道具です。)
衣装に着替え、最終リハーサル。 ストレッチは入念に。
すべての準備が終わったら、集まって心を整えます。 最後に雄叫びをあげます。 「お願いしまァーーーーす!!!!!」
黄色いジャケットに身を包み、いざ、本番。 リハーサル室に入ってからはあっという間です。 ショウはたったの8分間。 汗だくで、フィールドを後にするジョーカーたち。 その表情は満足げだったり、どこか悔しそうだったり。 見据える先は、もう、次の本番です。
…おっと、季節外れの男が写り込んでいますね。 道に迷った彼が次に向かうのは、
Drum Corps Japan-The 23rd All Japan Championships 11月29日@日産スタジアム
第43回マーチングバンド全国大会(←New!! 12月20日@さいたまスーパーアリーナ
でございます。
関東で再びお目にかかるのを楽しみにしております!
Baritone/徳永 惇士