The last piece

先月に行われたマーチングインオカヤマより三週間ほど。

息つく間もなく,JOKERSのショウを披露するもう一つの機会がやってきました。

いよいよ明後日113日は関西大会です!

 

 

 

たった8分半のための膨大な練習。

音の形を合わせ,質を揃え,その大小を共有する。

フラッグの方向だけでなく,指先に至るまで同じ動きをする。

足の運び,楽器の操作の乱れを無くす。

今年のショウも,練習を重ねてだんだんと熟成してまいりました。

 

 

 

さて,マーチングの練習時に使う言葉に「ドレスライン」というものがあります。

これは,ドリルデザイナーより要求された形を,自分たちが正しく表現できているかを確認する手段の一つです。

一人だけラインからはみ出ていないか,隣同士の距離は適切かを,何百もの動きの一つ一つについて確認していきます。

マーチングでは,単に自分がその場所に着けば良いということはありません。

楽器を演奏しつつ,手具を振り回しながら,観客に目を向ける。

その上で自分の着くべき位置を目指すのです。

 

 

 

我々は,あらかじめプログラムされた機械ではありません。

ですから,全員が完璧に決められた位置にきちんと着けるわけではないのです。

しかし,我々は共に歩く友を頼りに,その理想と現実のギャップを縮めていきます。

そして,観客の皆さんに“完璧”なショウを披露しようと努力をします。

 



 

たどり着けないかもしれない。

でも,たどり着けないかもしれないからといって,我々が練習をしない理由には決してならない。

JOKERSは,大の大人(と少しの高校生)が集まって,そんな綺麗ごとを毎週言い続けている場所です。

そして,JOKERSはドラムコーの本当の価値がそこにあると考えているのです。

 

 

 

しかし,あくまで「リハーサル」である日曜日には,実はいくら努力をしても絶対に完璧なショウは完成しません。

なぜなら,そこには大事な大事な最後のメンバーが欠けているからです。

 

The last piece

 

それは,他の誰でもない観客の皆さん。

 

 

 

どうぞ,声をかけてください。

どうぞ,泣いてください。

どうぞ,笑ってください。

どうぞ,楽しんでください。

 



 

そんな皆さんの存在によって,2015JOKERSのショウは完成するのですから。

世界でたった一つ,113日にしか披露できないショウが生まれるのですから。

 



 

1131629分,舞洲の地にて。

未だ見ぬたくさんの観客の皆さんと共に。

On the floor!!

 

Contrabass 山本昌範