お久しぶりです。 バリトンパートの木村です。
時が経つのは早いもので、前回私がブログを書かせていただいてから、夏、秋と季節が2つも変わりました。
さて、今回はその続きとして、 再びJOKERSを構成するメンバーの「やりがい」を紹介していきます。 (前回分はこちらからどうぞ。)
さて、初めは前週ブログを書いてくれた、九州出身のドラム男子。 今年3年目のメンバーです。 彼とは住んでいる地域が近いため、メンバー通し乗り合わせて練習場所へ向かう車がなんと3年間も一緒です。 そろそろ、いいかな。
「皆が同じ目標に向かって、 限られた時間の中でも切磋琢磨してshowを創り上げる。 そして本番でのshowを観たお客さんが喜んで下さる事が 何よりも嬉しくて、そこにやりがいを感じています。」
よくJOKERSで耳にする言葉があります。
「私たちがしんどい練習をすればするほど、 お客さんが喜んで下さるshowになる」
showのクオリティを上げるためには、やはり練習はしんどいものになります。 しかしその結果、本番でお客さんが喜んで下さると、あのとてもしんどかった練習も報われます。笑 本番というだけでも楽しいのに、客席から我々へ歓声や拍手が伝わるとまた楽しさが増えます。
次は、私の愛すべき同期のカラーガード女子。 ルーキーの年は、乗り合わせの車が同じだったこともあり、いまも異常に仲のいいメンバーです。 消しゴムはんこが得意。
「JOKERSの何よりも観客を楽しませるshowに心をうたれ、かなりブランクがありましたが入隊しました。 経験があったとはいえ教えてもらうのは新しいことばかりで周りについていくことで精一杯の時期もありました。 それでも、本番でお客さんから黄色い声援をいただくと、 妥協せず頑張って本当によかったと毎回思います。
JOKERSで得られる喜び、興奮、感動、そして楽しさは、私の一生の宝物です。
今はテクニカルチームとしてカラーガードを引っ張っていく立場になりましたが、 どんな練習を進めるときも、観客に魅せるためにはどうしたらいいかを一番に考えています。
お客さんに喜んでもらえる瞬間を何よりも楽しみに、今シーズンも頑張っていきます。」
我々が、フロアで楽しそうにshowをすることが出来ていたら、その分お客さんは喜んで下さる。 また、お客さんが喜んで下さると、我々がもっと楽しんでshowをすることができる。
私は「会場が1つに」と言う感覚を、JOKERSで初めて感じることができました。
客席もフロアも、待機している次の団体さんも、自らの本番を終え退場している団体さんも、 みな楽しめる、巻き込めるshowがいいですね、!
次はユーフォニアムビューグルを吹く、ビューグルを愛してやまない年長メンバー。
彼の黄色い脳細胞から導き出される助言やアイデアは、JOKERSのビューグルラインを支えてくれています。 マニアック過ぎてわからない例えもありますが、、 私がビューグルをネットで買い漁るきっかけを作った人物です。
「私の場合、プレイヤー以外にも色々なことに携わっている分、やりがいを感じられる機会も多いです。
例えば、楽器を吹いて歩く者としては、 自分だけにしか見ることの出来ない景色が流れ、 自分だけにしか感じられない音の聞こえ方を独占し、 その景色と音がワンシーズンかけて研ぎ澄まされていく。
うまくキマッた瞬間が、やっぱり楽しい。
例えば、前に立って音を聴く者としては、 自分の言葉がうまくプレイヤーに届くと、劇的にサウンドが変わる。
毎年、時間が経つにつれてチームとしてのまとまりが出てきて、 ジェスチャーだけで指示が通るようになったりする。
例えば、作り手(の手伝い)としては、 徹夜で書いた譜面が生音で形になる時。
作る過程でずっと聞いていた某譜面作成ソフトの機械的な打ち込みの音が、プレイヤーの手によっていかついドラムコーサウンドに変わる瞬間は、本当に気持ち良すぎて自己満足に陥る危険性が非常に高い。
そしてどの立場から見ても共通するやりがいとしては、「お客さんの反応」と「成長と歴史を感じる時」です。
Showを創り上げるのは、プレイヤー、コーディネーター、クリエイター全員の共同作業。
どの部分に携わっていても、Showに対するお客さんの反応がやりがいになるのは間違いないです。 付随的な楽しみもたくさんありますが、結局は全てShowから派生するものなんですよね。
そのShowづくりに携わっている過程で、自分自身はもちろん、仲間やチームそのものの成長が感じられるのも、ひとつの大きなやりがいです。
Showの命はワンシーズンのみですが、続けているメンバーは、先シーズンより一回り大きくなって新しいShowを創っていく。
私がJOKERSに入ったばかりの頃に、とある熱いベテランメンバーから聞かされた言葉を今も覚えています。 「お前達の一歩は、ただの一歩じゃない。歴史を刻む一歩や!」
その歴史を刻み続けている最前線で、やりがいを感じないことがあるだろうか。いや、ない。」
本番の後、「JOKERSらしいshowだった!」「今年もかっこいい!」などと声をかけて下さることがあります。 これは当たり前のものではなく、JOKERSが積み重ねて来た「こだわり」「歴史」があるからです。
「ジェスチャーだけで指示が通る」これはほんとに他団体の方が見ても、訳のわからない指示ですね笑
体育館でいたるところから音がなっている中「声」での指示が通り辛くても彼のジェスチャーによって、皆に意図が伝わります。 数え切れないほど練習を重ねた野球のバッテリーのように、覚えようとしなくても彼のアップ中や合奏中のジェスチャーはメンバー皆、体に染み付いています。 これも積み重ねてきた「歴史のひとつ」です。
次は中学生の時に入隊を決めて、社会人になった今もJOKERSに所属するメンバーです。 彼とは住む場所が近く日曜日以外も仲の良いバリトン仲間です。 そして、バリトンビューグル、カラーガード、アクターと 様々なパートを経験し、今年はアクターとしてshowに参加しています。
「今まで色々なshowを見せてきましたが、そのshowはそのシーズンしか成立し得ないもの。 シーズンが終わったとき、そのshowも同時に終わりを迎えます。それは『そのshowはそのシーズンのメンバーでしか完成させられないから』。
僕が思うJのやりがいは『その年にしか出会えない”もの”や”人”と出会い、その年にしか経験できないことができること』です。
JOKERSに入って1年目、僕は中学生、パートはバリトンでした。 まわりには年上のお兄さんお姉さんたち。全てが新鮮でした。武道館のフロアから見た天井、今でも思い出せます。
JOKERSに入って6年目、高校生だった僕は一度『Jを抜ける』選択をとりました。決断は後悔していません。 でも『そのシーズンのshowに出たかった』という思いは今でもあります。 きっとこの先も、ずっと。
JOKERSに入って10年目、やってみたいなーと思っていたカラーガードに思い切って挑戦。 山ほど練習して、山ほど悔し泣きして、山ほど楽しめたシーズンでした。 JOKERSに入って14年目、初めて『アクター』という役割を務めることに。 大きな不安を感じながらも、メンバーが作るshowに包まれるような、そんな心地良さを感じました。
どのシーズンにも書ききれないほどの思い出があります。でもどのシーズンももう二度と過ごすことはできません。 だからこそ、今過ごしているシーズンを大切にしたいと思っています。
JOKERSに入って15年目、、このシーズンはどんなシーズンか、楽しみです。」
我々が作っているものは瞬間芸術です。過ぎたものは返って来ません。 しかしそれは本番だけに限ったものではなく、 ポイント貼りや、お昼の時間、大道具の製作、フラッグの縫い合わせなど、何気ない時も同じです。
思い返せばあの一瞬一瞬がかけがえのない時間なのだと思えます。
なので我々は、一歩一歩、一音一音、一振一振、一言一言全てを大切にします。 今年しかできない、今しか見せられないもののために。
そしてラストを飾るのは、我らがドラムメジャー。 黄色を愛し、黄色に愛された男。
今年の夏、バイク大好きな彼に一体何があったのか。 半身変わり果てた姿、キカイダーみたいな、もしくはバットマンのトゥーフェイスみたいになってまでも練習場所にたどり着いた誇り高きライダー。
「本番後にネットサーフィンをして不特定多数の方の感想を見てニヤニヤする事。」
人選ミスかな。これ
以上、メンバーの「やりがい」を紹介しました。
素敵で素直な声、ありがとうございました。
SNS上であなたが何気なく呟いているものも、一部のメンバー(特にドラメ)は敏感にキャッチしていますよ。 ふふふ。
客席からでも、液晶画面からでも、 あなたの声、しっかり、必ず届いています。
さぁ、 その声をまた生で聞かせてください。 SNSもいいですが、やはり直接ね。 必ずビッグパフォーマンスでお答えします。
長くなりましたが、いつもお声を聞いてばかりなので こちらから「メンバーの声」をお届けしました。 (もっと、もっと話を聞きたいメンバーはいますが…)
我々の「やりがい」の中にあなたがいます。 客席のあなたの歓声も、今年の我々のshowの一部なのです。
では、次は11月19日、大阪は舞洲の府民共済SUPERアリーナで行われる関西大会でお会いしましょう。
黄色い世界へ迷い込んで下さい。 共に10分間の冒険の旅をしましょう。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。 ぜひ過去のシーズンのブログも読んでみて下さい。 その時のJOKERSを切り取った写真や文章がたくさんあります。 今年のJOKERSに会えるのがもっと、楽しみになりますよ。 それでは、また。
バリトンパート 木村 友譲