すっかり寒くなって上着が手放せない季節になってしまいました。 皆様いかがお過ごしでしょうか?
全体練習再開からあっという間に一か月が経ちました。
わたしたちのショーづくりはどんどん進んでいって、 先週の練習では、衣装を着てショーを通す「ドレスリハーサル」をおこなうことができました。
先日のマーチングインオカヤマでは冒頭部分のお披露目だったので、ショー全体を通して衣装を着るのは今回が初めてです。
衣装に袖を通すと、今シーズンもようやくここまで来れたなぁとしみじみと思ったり…。
衣装には多くの人たちの想いが込められていると思っています。
この衣装を知るずっと前から、衣装を身にまといフロアに立ってきた先輩方、 この衣装が好きで、客席からずっと応援してきてくれた方々、 この衣装を着たくても着ることがかなわなかった人たち、
衣装に袖を通すたびに、背中にいつもその人たちの想いを感じているような気がします。
もしかすると、わたしの衣装への憧れがおこす錯覚なのかもしれません。 他の人の想いまで背負うなんていうのも少し偉そうな気もします。
でもこの衣装を着てフロアに立ち、声援を受けると、それはやっぱりうぬぼれなんかじゃないんだなといつも思っています。
そして、今シーズンはじめて衣装を着るルーキーのみなさん 衣装を着てショーをしたときの気持ちはどうでしたか?
いろいろな事情で一緒に過ごす時間が少なくなっていますが、 わたしたちはこの衣装を着た人たちをいつまでも仲間だと思っています。
パートが違うとお話しする機会もあまりありませんが、 この衣装に袖を通したときに、多くの人たちから受け取った言葉を送りたいと思います。
「ようこそJOKERSへ!」
はじめて衣装を着たときといえば、私がルーキーときのドレスリハーサルを思い出します。
当時はバッテリーでテナードラムを担当していましたが、キャリア(太鼓をかつぐためのハーネス)の上から黄色のジャケットを着ていたので、それを固定するためにジャケットをマジックテープ留めることになっていました。
ところが加減がわからず留め方が甘かったせいで、スティックを動かすたびにジャケットがズレていき、最後のfffでジャケットが思いっきりはだけてしまったのでした。
問題の瞬間
そんな感じで私の初めてのドレスリハーサルは怒涛のジャケットプレイで締めくくられ、バッテリーのお姉さま方からはコテンパンに怒られ、ビューグルのお兄さん方には「郷ひ〇みがおる!」とイジり倒されるというものでした。
今回のブログはソプラノおおはしがお届けしております。
上にも書いたように今週の練習はドレスリハーサルでしたが、私は仕事で遅刻したので直前までバタバタしておりました。 (「ルーキーに気を遣う余裕があるならもっと自分の世話をしろ」)
コンテをおさらいしたらリハーサルの準備です。
急いで楽器をピカピカに磨き(家でやってこい)
リハだからと言って手を抜かず、靴もピカピカに磨き(家でやってこい)
さぁ、ドレスリハーサルです!
これは先シーズンのHCDの写真
衣装について、先ほどは「多くの人たちの想いが込められている」と書きました。 それと同時に私は「衣装は個人を隠す布以上の役割を持たない」とも考えています。
衣装って着るだけでめっちゃうまくなって、カッコいいJOKERSのメンバーに変身できるスーパースーツじゃないんですよね。
ふだん仕事や学業でヘトヘトになりながら泥臭く暮らしてる、いわゆる「イモっぽい人」な私たちが衣装に袖を通したとき、その「個」が切り離され、隠される。
残された部分がどれだけJOKERであるか。 大切なのはそういうことなんだと思います。
切り離された部分
さて11月7日、今週日曜日は関西大会です。
今回はオンラインでライブ配信が行われます。 詳細はこちらをご覧ください。われわれの出番は16:48~の予定をしておりますので、どうぞご期待ください!
お天気が若干怪しかったり、どうやら悪の軍団が我々を狙っていたりと不安は尽きませんが、つま先から火を噴く正義の味方が駆けつけてくれるはず。
Ridi, Pagliaccio, e ognun applaudirà!
それではさようなら。
屋外だと黄色のジャケットをお花と勘違いした虫が集まってくるんですよね(衣装あるある)