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Reach

―Reach

JOKERSの日曜日は,この曲から始まります。

アトランタオリンピックの公式ソングとして使用されたこの曲を,JOKERSはストレッチの際のBGMとして使用しているのです。


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見学に来てくださった方や,大会の朝にわざわざJOKERSを見に来てくださった方はご存知かもしれません。

「大きいことは良いことだ!」の合言葉よろしく,指先まで届くエネルギーを感じながら,この曲に合わせて,腕を・足を・体全体を,少しずつより遠い所へと伸ばしていきます。


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ワンシーズンでもJOKERSでマーチをしていると,街を歩いている時・何の気なしにテレビを見ていて・レストランで食事をしている時など,この曲が流れてきたらストレッチを始めてしまう。

20年近くこの曲と日曜日を始めてきたJOKER達の悲しい習性です。

―Some dreams live on in time forever.

「夢に向かって,夢に届くために,より高みを目指し,昨日の自分よりも強くあれ」

この美しい曲が我々に投げかける気高いメッセージは,まさにドラムコーを象徴していると言えるでしょう。


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先日,シーズン最後の「Reach」を,苦楽を共にしたメンバー達と聴いたHCDの日。

この日が終わればこのメンバーとこのショウを演じることはもう無いのだという寂しさと,たくさんの観客の皆さんに披露することができる喜びとが入り混じった複雑な感情を持って,我々は宝物のような一日を過ごしました。

割れんばかりの拍手と歓声をありがとう。

この一瞬のために一年を過ごしてきたと思わせてくれる,素敵な時間でした。

観客の皆さんこそが,我々をJOKERSにしてくれる。

皆さんと素晴らしい時間を共有することができた喜びでいっぱいです。


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翌日に行われた納会で,楽器や手具から解放された我々は,みんなそろって力の限り飲み食いしました。

ワンシーズンを共に歩いた仲間なら,練習の思い出だけで肴はいっぱい。

そんなどんちゃん騒ぎの最中,真面目に議論がなされるテーブルも。

ドラムコーって我々にとって何なのか?

JOKERSは真面目にふざける団体なので,そんなことを真剣に話すこともあるのです。

ある人はそれを統一美の探求だと言います。

またある人は生涯の友人を得ることだと。

技術の向上・非日常の楽しみ・観客やメンバー間のコミュニケーション…。

いやいやドラムコーは練習後の一杯のビールだ!

…楽しい会話とともに,納会の夜は更けていくのでした。


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JOKERSは,非営利の団体です。

しかも,学校や公的機関などの後ろ盾もない。

何のために,膨大な時間を練習に費やしているのか?

JOKERSでは,「目指せ~賞,取るぞ~位!」なんてことは驚くほど口に出されません。

我々が大切にしているのは,観客の皆さんと楽しい時間を共有できたかということ。

コミュニケーションは充分だったかということ。

我々のメッセージは伝わったのかということ。

ただそればかりを気にします。

マーチング・ドラムコーという競技に参加する団体の中ではかなり珍しいのではないかと思います。


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メンバー同士は,お互い置かれている環境が違います。

高校生もいれば,大学生も,社会人もいる。結婚しているメンバーもいれば,子供を育てるメンバーも…。

しかし,そのような我々が協力して一つのショウを作り上げられるのは,全員がドラムコーとJOKERSを愛している確信を持っているから。

立場や年齢を超えた強い絆を頼りに,我々はすでに次のシーズンへ動き始めています。


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―If I could reach, higher

―I’m gonna be stronger

観客の皆さんへ感動を届けるために,より強く。

つらいことがあって落ち込んでいるあの人に笑顔を届けるために,より高く。

練習後の一杯のビールを,かつて観客だったあなたと一緒に,より美味く飲むために!


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JOKERSは現在オフシーズン中です。

メンバーは,「Reach」の流れないひと月間をそれぞれの場所で過ごしています。

しかし,後17日後,我々は仲間と共に夢を追う日々を再びスタートさせます。

来る3月12日に尼崎市総合文化センターにて,2017年度JOKERS開始ミーティングが行われます。

この開始ミーティングでは,新規に入隊を希望される方への入隊説明会を同時に行います。

申し込みはこちらまで。

ぜひ,共に素晴らしいシーズンを創りましょう!

Contrabass 山本昌範

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